産学官・地域連携
2026年度から、新しい教育支援プログラム「アントレプレナーシップ」がスタートしました。
東京農業大学は、建学の精神の1つに「人物を畑に還す」を掲げ、農業の発展に貢献し、地域で活躍する人材を育成することを目指し、実際から学ぶ、フィールドを重視した実学教育を伝統としてきました。すでに、多くの本学卒業生が、国内外で、農家、酪農家、林業家、醸造家、造園家、栄養士、食品加工製造業など、産業の担い手や地域のリーダーとして活躍しています。
こうした人材の活躍をこれからも持続させていくためには、自ら課題を見つけ、挑戦し、新しい価値を生み出す力が重要です。その力を育てるアントレプレナーシップ教育(Entrepreneurship Education)は、本学の実学主義をさらに発展させるうえで欠かせないものです。
本学が扱う農業、食料、環境、生命、健康、エネルギー、地域再生等の分野は、現代社会が抱える多様な社会課題と密接に関わっています。そして学生は東京農業大学の産学官・地域連携先におけるフィールド実習やインターンシップ、学内外の実験・実習等の実践的教育を通じて、新たな価値を創出し、創造的に解決する力を養っています。
本プログラムでは、学生が抱く「環境に優しい農業をしたい」「地域を元気にしたい」「消費者と直接繋がりたい」等の情熱に応え、全国の産学官・地域連携先をフィールドに、ゼロから100への課題解決策探求の成功につながる「社会実装力」の修得を目指すことを特色とします。
地域社会との連携活動や講習を通じて、地域の課題の発見と課題を認識する力、聞く力・話す力のコミュニケーション能力を高めることを到達目標とします。実習レポート(ポートフォリオ兼用)作成で認定します。
※地域連携活動は、地域連携協定先での活動となります。地域連携協定先以外でのフィールド実習、住民との交流や体験等の地域の再生や活性化に関わる活動への参加も、ファーストステージの活動としての申し出があった場合には、実習レポートの内容を確認のうえ認定します。例えば、課外もしくは正課の社会連携活動、復興支援活動、インターンシップ、講習などが考えられます。
①アントレプレナーシップ関連科目:推奨科目
東京農業大学アントレプレナーシップ教育に関連する推奨科目を履修します。東京農業大学アントレプレナーシップ教育では、テクノロジーによる効率化と学生の感性による価値創造を組み合わせたカリキュラムを展開します。
概論系・テクノロジー系・戦略系・統合系の科目群を横断的に履修することを推奨します。概論系科目群でアントレプレナーシップ基礎・基本を学びます。テクノロジー系と戦略系の2つの科目群を、車の両輪のように対等・連動的に学び、それらを統合させることで課題に対し創造的に解決するための新たなテクノロジーやイノベーションを繋ぐデザイン思考力を高めることを到達目標とします。
②アントレプレナーシップ関連科目:導入フェーズ(基礎理解)
課題別科目/特別講義(1~4年 2単位)Fコース 後学期 火曜日 5限 「起業家精神と事業開発」 を履修します。

③アントレプレナーシップ関連科目:アイデア創出フェーズ
新設科目「特別課題(アントレプレナーシップ)」(4年次・通年1単位)を履修します。
アントレプレナーシップ醸成のための実践プログラムで、起業コンペ・課題解決型ビジネスプラン作成等を通じ、課題認識から課題解決に向けたアイデア発想法とそのプロセスを学び、デザイン思考(デザインシンキング)の能力を高め、アントレプレナーシップのマインドを醸成することを到達目標とします。また、そのコンペ・コンテストの過程で、課題内容と解決策に応じた法制度、知的財産、資金調達等についての知識やその調べ方等を学びます。
技術シーズを基にした事業化支援を行うプログラムとし、事業化プランやビジネスモデルに対し、センター監修のアクセラレーションプログラムを通じて事業開発のノウハウを提供します。外部機関のプログラム、コンペ・コンテスト等に参加し、スタートアップへのチャレンジ、新事業創出につなげる実践力を高めます。
東京農業大学には、「質実剛健」「独立不覊」「自彊不息」という農大精神があります。これは、「物質的な豊かさだけにとらわれず、心身ともに健やかで、どんな困難にも負けずに主体的に行動できる人になろう」という考え方です。
本プログラムでは、この農大精神を土台として、自ら課題を見つけ、挑戦し、新しい価値を生み出す力=アントレプレナーシップを育てていきます。
このプログラムは、家業を継ぐ学生はもちろん、農業や環境再生、地域創生などに新たな可能性を感じている学生の挑戦をしっかり支援します。そして、知識・技術だけでなく、考え方や行動力も含めた総合的な力を身につけることを目指します。
例えば、次のような人材の育成を想定しています。
ドローンやバイオテクノロジーなどの最新技術を活用し、環境に配慮しながら新しい農業ビジネスを立ち上げる人材
地域の課題に対して新たな価値を創造するデザインと技術で解決し、地域を活性化させる中心的な人材
国内外の食や農の分野で、技術と経営の視点を活かして社会課題を解決する人材
このように、本プログラムが目指すのは、起業家だけではありません。企業や行政、研究や教育の現場など、さまざまな場面で新しい価値を生み出し、課題を解決できる人材の育成です。

【3つのステージごとの具体的な修了要件】
(1)1st Stage ファーストステージ
課外もしくは正課の地域連携活動、社会連携、講習会等の活動に参加し、実習レポート作成で認定します。
(2)2nd Stage セカンドステージ 正課(授業科目)
①アントレプレナーシップ関連科目(推奨科目)
アントレプレナーシップ関連科目(推奨科目)について最低修得単位数(8単位以上)を修得します。
②アントレプレナーシップ関連科目:導入フェーズ(基礎理解)
特別講義Fコース「起業家精神と事業開発」(2単位)を修得します。
(3)3rd Stage サードステージ
③アントレプレナーシップ関連科目:アイデア創出フェーズ
新設科目「特別課題(アントレプレナーシップ)」(4年次・通年1単位)を修得します。
起業コンペ・コンテスト等に参加し、実習レポート+振り返り(リフレクション)で認定します。
東京農業大学 産学官・地域連携センター
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