東京農業大学とロシア極東連邦大学との連携協定におけるいちご栽培プロジェクト
2019年12月18日、丸ビルホール(東京丸の内)にて、東京農業大学総合研究所山本祐司所長が、「ロシアウラジオストクにおけるイチゴ栽培へのチャレンジ」と題したロシア共同プロジェクトについて成果報告を行いました。概要は以下のとおりです。
オランダ式農業は多収量で生産性の高い品種を用いて、収益性を上げる施設型園芸栽培が基本となる。一方、日本の農業は狭い面積で個人事業主,もしくは少人数で、高品質、付加価値の高い品種を生産するスタイルが主である。前者が加工特性の高い農産物生産に向いている一方で、後者は生で食する品種の栽培に向いている。また、日本の品種は「甘み」の強い品種の改良に重点がおかれ、特に国内外で評価が高く、これらの品種の栽培に適した栽培システムが発展してきた。それとともに、施設園芸設備も独自の開発が進められ、今後これらの特徴を生かした、日本型農業モデルをセットとして国外に展開し、新しい農業経営形態が地域活性化につながるものと考える。今回はこのモデルをウラジオストク地域で実証実験として試ている。
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